2015年4月29日水曜日

5/3〜満を持して、番組放送のお知らせ

春をすっとばして早くも夏の到来を告げるような陽気のなか、
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
私・辻は久々の現場復帰を無事終え、心地よい疲労を感じています。


さて、弊社ハイクロス制作の番組放送のお知らせです。
5月3日(日)14:00より、フジテレビにて
『ザ・ノンフィクション さらば韓国』
が放送されます。

番組紹介より:
 すべてのしがらみを脱ぎ捨てて人生を一度、大きく変えたい。
 そう思ったことはありませんか?幸せになりたい…
 

 そう考え日本を飛び出した女性たちに出会いました。
 行った先は韓国、しかもちょっと風変わりな夜のお店…。
 ソウル郊外にあるジャパニーズ・バー「フレンズ」です。
 そこは日本人女性たちが接客するガールズ・バー。
 夜な夜な日本と韓国が交差する不思議な空間…。
 

 ここで働くのは、様々な想いを抱え海を渡った大和撫子たち。
 彼女たちはいったい何を求め海を渡ったのか。
 そして果たして、何を得ることが出来たのか。
 

 異国の地で彷徨う女たちを見ていくと、
 日本にいては見えなかった現実が見えてきます。
 過去を抱えた27歳、
 未来を見失った29歳…。
 日本女性たちの今を見つめます。

 
演出: 高橋泰一
 撮影:大久保千津奈 辻智彦

 編集:村上幸太郎
 構成・プロデュース:李玉美
 制作:ハイクロス シネマトグラフィ

 語り:光浦靖子
 チーフプロデューサー:味谷和哉(フジテレビ) 





1年以上の歳月をかけ、難産の末に生み出された渾身の番組です。
ディレクターに日本電波ニュース社の若手ホープ・高橋泰一くんを起用。
単身韓国に渡り、女ばかりの家庭で育った巧みな話術?を駆使して
粘り強く長期間にわたって交渉と取材をやりきりました。

さらに、弊社の李が、二人の幼子を両脇に抱え、
しかも病に倒れた代表・辻の看病もしながら常軌を逸した集中力で 

構成とプロデュースを一手に引き受けました。

今回はお荷物になるばかりの辻でしたが、
そんな代表の不甲斐なさを吹き飛ばさんと

ハイクロス入魂の一作が、また生み出されました。
ぜひともご覧ください。(T)

2015年4月26日日曜日

シネマトグラフィ!

病もすっかり癒え、約2ヶ月ぶりの出動。
明日からの撮影に備え、機材準備とともに心の準備中です。
初心に帰るべく、撮影技術書に目を通そうと久しぶりに手に取ったこの本。
日本題名はそっけなく『プロフェッショナル撮影技法』 ですが、これが
素晴らしい本で、私も随分影響を受けていたことを改めて思い出しました。
原題は"CINEMATOGRAPHY THEORY AND PRACTICE"
そう、弊社の社名でもある「Cinematographyとは何か?」をアツく語った
本でもあるのです!

  〜シネマトグラフィーの核心はキャメラで撮影することに他ならない。
 しかしそのプロセスは全く信じられないほど複雑な要素から成り立っている。
 たとえば多くのアイデア、アクション、情感、トーンやムードなど、言語を超越
 したアイテムのすべてを集約させて具体的にビジュアライズさせていくのだ〜

  〜シネマトグラフィーとはキャメラの前にある被写体をただ漠然と写すために
 用いるものではない。両者(監督とキャメラマン)はフレームの中に撮影技術の
 核心を求めながら 共存、共生する関係なのである〜

  〜シネマトグラフィーの本質はハードを選ばないことにあると思う。それが
 フィルムであれ、ビデオやデジタルワークであっても。(中略)メディアには
 それぞれ個性があり、別々のツールがあり、映像を製作する手段は異なるので
 ある〜

など、Cinematographyにまつわる洞察がちりばめられ、読むものの胸をアツく
させてくれます。

弊社ハイクロス シネマトグラフィも、その名に恥じぬようCinematographyを
極めるべく、精進せねば!
とりあえず明日からの撮影、頑張ります!


 

2015年4月25日土曜日

映画『沖縄 うりずんの雨』

皆さん、弊社ミツワカの撮影した番組『地球絶景紀行 雲南 花輝く大地』
いかがだったでしょうか。幻想的な絶景に、私も行きたくなりました。

さて、知人のプロデューサーより試写状をいただき、
『沖縄 うりずんの雨』というドキュメンタリー映画を観てきました。
上映時間が約2時間半とやや長めでしたが、日本の戦争と沖縄の関係を、
時間をかけて描いた静かで濃密な映画でした。
今の基地移設に係る多くの問題が、昨日今日に発生したものではなく、
日本が近代国家として成立するにあたってとってきた政策、
つまり琉球王国(沖縄)との関係自体が孕む根本的な問題であることが、
丁寧に描かれていました。
なにかを象徴しているようで象徴していないような沖縄の雲を印象的に
捉えた映像が繰り返し出てきて、沖縄の地に流れる時間そのものを体験
させてくれるような感覚もありました。
生々しくも静謐なインタビューは、監督さんの人柄までも感じさせ、
証言者の方々から、すっと心に入ってくる言葉を引き出していました。
また、興味深いところとしては、
戦中から戦後にかけてのアメリカのプロパガンダ映画など、
アメリカ側の記録映像が多く使われていたところでした。
「アメリカは日本、そして沖縄をどう見ていたのか」がよくわかり、
頭では知っていたものの、改めて衝撃をうけたところもありました。
6月20日より沖縄・桜坂劇場と東京・岩波ホールを皮切りに
全国順次ロードショーとのことです。
多くの人に観てもらいたい映画でした。(T)

2015年4月23日木曜日

デジタル一眼3兄弟!

息つく暇もなく次回作品の機材準備をしているなか、
ふと3台のカメラを並べてみました。
いずれもハイクロス所有のデジタル一眼カメラです。
全部違うセッティングなので一見同じ種類のカメラには見えませんが 、
カメラ部分はパナソニックのDMC-GH3とDMC-GH4です。

最近はテレビの仕事でもこれらのカメラを使う機会が多くあります。
デジタル一眼を映像撮影で使うには、用途にあったセットアップが必須。
しかしセットアップ次第ではさまざまな撮影に使えるのがいいところ。
弊社でも難民キャンプのリポートから富士山のドキュメント、
はたまた作り込んだドラマまで、さまざまな撮影で使い倒しています。

それぞれのカメラセットの説明を。
まずは一番シンプルなコレ。
機材構成は、
・カメラ本体:DMC-GH3
・レンズ:LUMIX  12-35
・フィルター:GINUS 可変ND+レンズフード
・マイク:RODE VIDEOMIC PRO
・液晶フード

という極めて簡単なセットです。
ディレクター一人での取材や、行くのが大変な場所、
あるいは相手になるべく意識させずに撮影するときにはこれ!
私も昨年富士山でのドキュメント撮影はこのスタイルでした。
たった一人でひたすら富士山を上り下りしての撮影は、
このカメラセットでなければ成立しませんでした。


次は、デジイチENGとでもいうべきこのスタイル!
・ カメラ本体:DMC-GH3
・レンズ:Canon HJ17x7.6
・ファインダー:Cineroid EVF4RVW
・マイク:RODE VIDEOMIC PRO
・ワイヤレス:sennheiser
・三脚ベースアダプター:PROTECH ST-1
・レンズアダプター:Muk
・その他ケーブル類

B4マウントのENGカメラを装着することで、対象に迫りきれない
デジタル一眼カメラの弱点を克服しました。
音声はカメラマイクと音声さんからの本線をワイヤレス飛ばし。
通常の取材と同じく2CHに分けて収録します。
大きさは業務用ハンドヘルドカメラくらい。持ち方にコツがいりますが、
これで表面的な美しさだけでなく、深いところまで撮影対象に迫れます。
私はヨルダンのシリア難民キャンプをこのスタイルで撮影しました。
デジイチ独特の画調とルポルタージュ的な撮影方法がミックスされ、
難民キャンプの過酷な現実をリアルに切り取るのみならず、
画面からはどこか不思議な雰囲気がでていました。

そしてこれ。もはや同じカメラだとは思えません!
・カメラ本体:DMC-GH4
・レンズ: フォクトレンダーNOKTON 17.5mm(レンズは交換する)
・ファインダー:Cineroid EVF4RVW
・ ワイヤレス:sennheiser
・マットボックス+フィルター各種
・フォローフォーカス
・ファインダー用ステイ
・Vマウントバッテリーアダプター
・メモリーレコーダー:ATMOS NINJA STAR set
・ハンドグリップ
・サポートロッド
・映像無線伝達装置
・ケーブル各種

 もうどこにカメラがあるのかよく分からない感じです。
しかし、基本的に音声ガイドもモニターも無線で飛ばしているので
取回しは見た目ほどは悪くないです。 画作りに特化したセットです。
大型バッテリーで各所に電源を供給し、外部レコーダーとパラレル
収録をしています。
これで映像の方も好評だった話題のドラマ『461個のありがとう』
を撮影したのでした。

キャメラマンにとって
カメラは目的のために使い倒してなんぼの道具。
 限られた機材でも大事に、けれど大胆に使っていきたいですね!
(T)










2015年4月22日水曜日

息をのむ絶景!番組放送のお知らせ

代表・辻が入院してしまい会社がてんてこまいだった3月。
前回の予告からブログの更新が滞り、失礼いたしました。
件の予告写真は 3/15にOAされたNHK BSプレミアムのドラマ
『461個の”ありがとう”〜 愛情弁当が育んだ父と子の絆〜』
という番組の撮影風景でした。
新しい撮影方法を駆使したので、
そのレポートもいつか改めて書きたいと思います。

ふと気がつけばもう四月も半ば。
慌ただしく月日が過ぎる毎日に代表・辻の病気もすっかり癒え、
ハイクロス一同もフルスロットルで駆けぬける日々です。

 ということで、番組放送のお知らせです。
弊社みつわかが撮影した番組が
4/24(金)21:00より BS-TBSにて放送されます。
  『地球絶景紀行 雲南 花輝く大地』


 美しい早春の雲南を的確な撮影技術で捉えたみつわかのキャメラは
弊社スタッフながらあっぱれ!必見の番組です!

この後も続々とハイクロス制作、
あるいは技術協力の番組が放送されます。
当ブログにて随時情報をアップしていきますので、ご期待ください!
(T)

*追記:ご好評頂いているハイクロス編集室リニューアルしました。
    さらに広く、快適になりました。
    皆さんのご利用をおまちしています。