2015年4月23日木曜日

デジタル一眼3兄弟!

息つく暇もなく次回作品の機材準備をしているなか、
ふと3台のカメラを並べてみました。
いずれもハイクロス所有のデジタル一眼カメラです。
全部違うセッティングなので一見同じ種類のカメラには見えませんが 、
カメラ部分はパナソニックのDMC-GH3とDMC-GH4です。

最近はテレビの仕事でもこれらのカメラを使う機会が多くあります。
デジタル一眼を映像撮影で使うには、用途にあったセットアップが必須。
しかしセットアップ次第ではさまざまな撮影に使えるのがいいところ。
弊社でも難民キャンプのリポートから富士山のドキュメント、
はたまた作り込んだドラマまで、さまざまな撮影で使い倒しています。

それぞれのカメラセットの説明を。
まずは一番シンプルなコレ。
機材構成は、
・カメラ本体:DMC-GH3
・レンズ:LUMIX  12-35
・フィルター:GINUS 可変ND+レンズフード
・マイク:RODE VIDEOMIC PRO
・液晶フード

という極めて簡単なセットです。
ディレクター一人での取材や、行くのが大変な場所、
あるいは相手になるべく意識させずに撮影するときにはこれ!
私も昨年富士山でのドキュメント撮影はこのスタイルでした。
たった一人でひたすら富士山を上り下りしての撮影は、
このカメラセットでなければ成立しませんでした。


次は、デジイチENGとでもいうべきこのスタイル!
・ カメラ本体:DMC-GH3
・レンズ:Canon HJ17x7.6
・ファインダー:Cineroid EVF4RVW
・マイク:RODE VIDEOMIC PRO
・ワイヤレス:sennheiser
・三脚ベースアダプター:PROTECH ST-1
・レンズアダプター:Muk
・その他ケーブル類

B4マウントのENGカメラを装着することで、対象に迫りきれない
デジタル一眼カメラの弱点を克服しました。
音声はカメラマイクと音声さんからの本線をワイヤレス飛ばし。
通常の取材と同じく2CHに分けて収録します。
大きさは業務用ハンドヘルドカメラくらい。持ち方にコツがいりますが、
これで表面的な美しさだけでなく、深いところまで撮影対象に迫れます。
私はヨルダンのシリア難民キャンプをこのスタイルで撮影しました。
デジイチ独特の画調とルポルタージュ的な撮影方法がミックスされ、
難民キャンプの過酷な現実をリアルに切り取るのみならず、
画面からはどこか不思議な雰囲気がでていました。

そしてこれ。もはや同じカメラだとは思えません!
・カメラ本体:DMC-GH4
・レンズ: フォクトレンダーNOKTON 17.5mm(レンズは交換する)
・ファインダー:Cineroid EVF4RVW
・ ワイヤレス:sennheiser
・マットボックス+フィルター各種
・フォローフォーカス
・ファインダー用ステイ
・Vマウントバッテリーアダプター
・メモリーレコーダー:ATMOS NINJA STAR set
・ハンドグリップ
・サポートロッド
・映像無線伝達装置
・ケーブル各種

 もうどこにカメラがあるのかよく分からない感じです。
しかし、基本的に音声ガイドもモニターも無線で飛ばしているので
取回しは見た目ほどは悪くないです。 画作りに特化したセットです。
大型バッテリーで各所に電源を供給し、外部レコーダーとパラレル
収録をしています。
これで映像の方も好評だった話題のドラマ『461個のありがとう』
を撮影したのでした。

キャメラマンにとって
カメラは目的のために使い倒してなんぼの道具。
 限られた機材でも大事に、けれど大胆に使っていきたいですね!
(T)










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