2015年4月25日土曜日

映画『沖縄 うりずんの雨』

皆さん、弊社ミツワカの撮影した番組『地球絶景紀行 雲南 花輝く大地』
いかがだったでしょうか。幻想的な絶景に、私も行きたくなりました。

さて、知人のプロデューサーより試写状をいただき、
『沖縄 うりずんの雨』というドキュメンタリー映画を観てきました。
上映時間が約2時間半とやや長めでしたが、日本の戦争と沖縄の関係を、
時間をかけて描いた静かで濃密な映画でした。
今の基地移設に係る多くの問題が、昨日今日に発生したものではなく、
日本が近代国家として成立するにあたってとってきた政策、
つまり琉球王国(沖縄)との関係自体が孕む根本的な問題であることが、
丁寧に描かれていました。
なにかを象徴しているようで象徴していないような沖縄の雲を印象的に
捉えた映像が繰り返し出てきて、沖縄の地に流れる時間そのものを体験
させてくれるような感覚もありました。
生々しくも静謐なインタビューは、監督さんの人柄までも感じさせ、
証言者の方々から、すっと心に入ってくる言葉を引き出していました。
また、興味深いところとしては、
戦中から戦後にかけてのアメリカのプロパガンダ映画など、
アメリカ側の記録映像が多く使われていたところでした。
「アメリカは日本、そして沖縄をどう見ていたのか」がよくわかり、
頭では知っていたものの、改めて衝撃をうけたところもありました。
6月20日より沖縄・桜坂劇場と東京・岩波ホールを皮切りに
全国順次ロードショーとのことです。
多くの人に観てもらいたい映画でした。(T)

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